ここんところのクソ暑い真夏の散策は、
オッサンにはこたえる
そんな昼間は暑気払い(しよきばらい) で
外からの涼しげな風が入ってくるオープンテラスで飲むに限るなぁ〜

テナ事で、ハゲちゃりに乗ってふらふら中村町方面の
立ち飲み屋さんに行ってみた
(年齢と共にどんどん人間が小さくなってくるな)

前に外観だけ写真を載せた
「山上酒店}
この中村町あたりの道は、立ち飲み街道とも呼ばれていて
(はげまるが勝手に呼んでいる)
今でも三軒の立ち飲み屋さんがある
(一軒は散策済み)
はげまるのブログは人様があまり書かない
所の散策が中心であるので
こりゃ〜 立ち飲み街道全制覇しなくてはなるまい
と早速「山上酒店」に入ってみる事にする

立ち飲みコーナーの中に抜き足差し足で入る
まだ、しらふだし、初めて入るので緊張している
いいぞ〜〜
立ち飲み屋さん定番のカウンターがいい味を出しているなぁ
客は誰もいないぞ〜

抜き足差し足
にゃ〜ん にゃ〜ん

テーブルには少し前に、ここ山上酒店で飲んでいたと思われる
紳士達の飲み残しのグラスがそのままになっている
カウンターの向こうには、立ち飲み屋さん定番の酒のツマミが
ずらりんこと並んでいる
いいぞいいぞ
店の主人の顔も見当たらない
「あの〜すいません〜 誰か居ますか〜」
店の奥からはげまるより歳を重ねたと思われる
お母さんが出てきた
優しい笑顔で
「いらっしゃ〜い」

ウイスキーの水割り缶は置いて無いとの事で
ハイボールの缶をもらう
ツマミは、カリカリ梅三個
お母さんと少し話してみた
お父さんはかなり前に亡くなっていて
ひとりで気楽に立ち飲みコーナーをやっているそうである

どこの立ち飲み屋さんでも飲み物の主流は
ビールと焼酎みたいであり
ウイスキーを飲む紳士は少数派みたいだ
(どこが紳士なのだ)

ハイボール缶のお代わりを注文した
酒屋さんがっやっている立ち飲みコーナーは
一般的に(ほとんど)店内にBGMは流れてない
ここ山上酒店もそうであり
物音ひとつしない静寂がたまらなく気持ちがいいなぁ

カウンターの背後あたりを撮る

横の壁あたりを撮る

テーブルに見える昭和のデカイ栓抜きが、
いい味を出しているなぁ

激動の昭和を、たくましく生き抜いてきた栓抜きさんだ
はげまるが子供の頃よく見た光景であるが
真夏の夕方あたり、オッサン達が、ビール瓶の頭の金属の栓を、
その栓抜さんで
トントントンと叩いてから、勢いよく「ぽ〜〜ん」と抜く
それと同時に
「ぱしゅ〜〜」と音なんかがしたりする
ビール瓶の口あたりから、涼しそうな寒気の白い息が見える
あの頃の栓抜さんは自信をもって毎日仕事をしていたなぁ
今こうして栓抜さんをじ〜〜っと眺めて見てみると
缶ビールが増えてしまって、仕事がほとんど無いみたいで
「あ〜〜ぁ 暇だなぁ〜」
という態度で、
ふてくされて横になっているように見える

そんな栓抜を見ていると、己と重なり合い

「お〜ぃ まぁ お互い元気に生きて行こうではないか〜」

山上酒店を出て、久しぶりに南区の昭和銭湯
「仲の湯」さんに入って、銭湯から出た時には
夏の夕方の空が赤い染まっていた

はげまるは、ハゲちゃりに乗って横浜橋商店街を抜けて
野毛に方面に向かった
あ〜
このあたりは、はげまるのブログでも書いた
曙町遊郭あたりである、すっかり昔の建物は壊されて
整地されている

少し前にまでには角には渋いお寿司屋さん、
横の狭い路地にはその昔、「カフェー」と呼ばれていた
お○○こ専門の建物が並んでいたのになぁ
お○○こは おしんこです

ああ〜 昭和はどんどん遠くになりけり
さてと、野毛のどこかで、お○○こをツマミで
楽しい酒でも飲もうかなぁ。
(るんるん)