
少し前に東神奈川のNORTH PIERあたりを散策して予告した
老舗バー「スターダスト」の夕方の写真です

ネット情報では年中無休 夕方は5時から開いているそうである
善は急げとなり、早速日曜の夕方5時少し過ぎに行ってみる事にした
初夏の夕方はまだ昼間の明るさ
毎度の事ではあるが初めての店に入る時は緊張してしまうなぁ
はげまるが店に入ると
マスターが
「いらっしゃい〜」
はげまるはマダ誰も座っていないカゥンターを見渡し真ん中あたりの
椅子に「あ〜 よっこらしょ」
と勝手に座わった
「あ〜 今日は暑いねぇ〜」
マスター
「・・・・・・」無言
ここで御返事がない、
同年代おぼしきマスターがはげまるをじ〜っと見ている
はげまるの緊張感はますます増してくる
はげ頭にはじっとりと油まで浮いてきている感じだ
ここで
「ととととりあえず・・ 皮三本 ネギ間2本 タレでね
あと緑茶杯ね」
といつも行く野毛の焼き鳥屋「鳥剛」さんの注文でも
したら殴られるかなぁ
なんて馬鹿な事を一瞬考えるはげまるは
やはりおかしいのだな 頭がすこし
(そうそうと宮○さん)
頭がすこしおかしいのを悟られないように
冷静な口調で
「ジョニ黒の水割り」
なんとか第一関門を無事通過した
もうあとはスイスイだなぁ
マスター(店主)は、はげまると同じ時代を生き抜いてきた感じのお年と見られる
二代目マスター(店主)だそうである

(店主さんの了解をもらって撮った写真)
何しろ開店したのが今から59年前の事だそうである
(店主談)
ボトル棚の上にはにその当時からある御見事な絵柄が、
淡い色で妖艶に店の中を照らしている

それにしてもこのような看板は
昔の中華街あたりの小さいバーで見たような記憶がある
今ではほとんど残っていない感じだなぁ

戦後の横浜で10年近く進駐軍があちらこちらを接収していた頃の
バーの貴重な面影かもしれない
これを見れただけで今日の散策は大満足である


きっと50年ぐらい前の頃は毎夜 NORTH PIERの外人さん達でおおいに
盛り上がっていた事なんだろうなぁ
この絵柄見て
「お〜ぃ みんなで本牧あたりのチャブ屋へ行くか〜
ぶわ〜っと お○○○買いに〜」
なんて英語で話していたのかなぁ
御注意 お○○○は おとうふです

はげまるがジッポのライターでタバコに火をつけていたら
マスターが
「この店のジッポライターがありますよ」
昔からあったそうであるがお客さんの要望で、
新たに注文して作ったそうである

ここ「スターダスト」に来た記念に買うことにした
マスターが新しいジッポにオイルを入れてくれた
三杯目のジョニ黒を注文して、新しいライターでタバコをふかした
う〜ん いい時間だ

マスターが
「ジュークボックスは100円で三曲かかりますよ」
早速100円玉をちゃり〜んと入れて選曲をした
一曲目 ヘイ・ポーラ
二曲目 アンチェンド・メロディ
三曲目 君の瞳に恋してる
ジュークボックスはのんびりとした感じでレコードを探しているみたいである
これがすごくいい
BGMがまったく流れてない「スターダスト」の店の空間に
50年ぐらい前の時代の音がレコードのプチプチ音と共に
溢れ出す至高の時間である

外からの浜風が柔らかく店に入り込む
蚊取り線香もいいなぁ〜

マスターに又来る事を約束して会計を済ませて外に出てみた
まだ外は明るい、外から店の中を撮る

これも凄いな〜

ここで半分飼われている猫ちゃんが店の中から出てきた
そう、前回の散策の時ドアの中からはげまるを見ていた
猫ちゃんである
猫ちゃんは、はげまるが
「ニャンちゃ〜ん」と声をかけても知らんぷり
巷のおね〜さんみたいに
はげまるを無視する感じでどこかに消えていった
くっそ〜〜

外にしばらくいたら外が暗くなってきた

夕方の暗さに「スターダスト」のネオンが映える

あ〜っ 写真の右上の方にお月さんが見える
歴史59年のバー 「スターダスト」 のお話でありました。